きりん 3歳児
★きりん
3歳児は 東園舎で生活します。 赤ちゃんの頃よりちょくちょく遊びにきている場所ですが、2歳児の後半期より東園舎ですごす時間をふやしていきます。大きくなること=東園舎と思っている子どもたちにとって東園舎はあこがれです。2歳児の子どもたちがお迎えのとき、お母さんと東園舎に遊びにくる光景はよくあることです。
子どもたちひとりひとりが見通しをもって、すごしやすい生活づくりをしています。
生活の流れがわかりやすいように「○○したら××しよう」となるべく具体的な言葉がけをしようと心がけています。そのための部屋の使い方、おもちゃのおき方など子どもの動きにあわあせた環境作りをめざしています。
特に3歳児になったばかりの頃は、子どもたち全員を対象とした話しかけではなく、ひとりひとりに丁寧に話しかけるようにしています。また、イスに個々のマークをつけて居場所をはっきりさせ、安心して生活ができるように工夫しています。
朝のあつまりでは「たのしい活動」をできるだけ詳しく説明し、期待を持って一日が過ごせるように働きかけをしています。また、「たのしかった活動」を思いおこせるように、給食やおやつの時に話題にし、友だちと共有できるように心がけています。
けんかをしながら大きくなる子どもたち・・・
しっかりとひとりひとり自分の要求を2歳児の時に出してきた子どもたちは、3歳児になって自分の要求も出しながら友達のことも気遣うことができるようになってきます。
子どもたちのトラブルで気をつけていることは、どちらが悪いと決める裁判官になるのではなく、双方の気持ちをしっかり聞くことです。「いつもこの子がたたくことが多いから」などという先入観はもたず、まず気持ちを聞き出します。そして手を出されたほうばかりをかばうのではなく、かんだりたたいたりしてしまった子どもの気持ちもしっかり聞きます。「ごめんね」という言葉だけでけんかを終えるのではなく、子どもの気持ちがどれだけ満たされたかを重視しています。1回のトラブルで解決させようと思うのではなく、保育者は子どもに寄り添い気持ちをさぐる努力をします。
またこの時期保育者は、なるべく禁止のことばを使わないようにします。友だちのおもちゃを取ってしまったときも、「とってはダメよ」というのではなく、保育者は子どものほしかった気持ちを受けとめてことばで表現します。そして忘れてはいけないことは「顔つき」「表情」などから相手の気持ちに気づくようにすることです。「自分が相手のものを取ってしまったから泣いているんだ」「困った顔をしているんだ」ということに気付くようにします。
こうしたくり返しで、子どもたちは相手にも「気持ち」があることに気付きます。一方的に叱るのではなく気持を伝える努力をおしまず行っています。
大好きだよ! クッキング保育
保育室の前にプランターを置き、きゅうり・プチトマト・オクラ・ピーマンの苗を植えて育てました。水やりをしながらどんどん大きくなっていく野菜に喜んだり、実を付けた時には「何か出来てるー」と大発見!!目をキラキラさせています。収穫した野菜を使ってクッキング、といってもピーマンをホットプレートで炒めたり、きゅうりの塩もみを作ったりと簡単なものですが・・・。それでも自分たちが育てた野菜なので大喜び、ピーマンの苦手な子も食べていました。
秋以降は、ラップを使っておにぎりを作ったり、畑で育てたチンゲン菜を使ってクッキングをしました。包丁が使えなくても大丈夫!手で上手にちぎっていました。エプロンと三角巾を身につけるだけでウキウキ・ルンルンの子どもたち、クッキングは大好きです。
つもりのある遊びで 大盛り上がり!
保育者がおおかみになっての追いかけあそびが大好きな子どもたち。「ねえねえ、オオカミやってー」と言いながらキャアキャアと逃げまわるんです。こそんな中、オオカミがあおくんとの出会いがありました。
があおくんは、な、なーんとおおかみの子ども。子どもたちの帽子を取ったり、大事なおもちゃを取ったりと、ちょっと意地悪ながあおくん。があお君からのお手紙をもとに、帽子やおもちゃを探しにでかけました。何度かお手紙が来る中、ちょっと怖いけどがあおくんに会ってみたいという気持ちも出てきて、があおくんのお家までお散歩に行ったりしました。・・・でもなかなか会うこともできず、子どもたち一人一人にがあおくんのイメージが膨らんできました。実はがあおくん,きりん組みのみんなとお友達になりたいんだとか・・・。それでちょっと意地悪してたんですね。
子どもたちの中におおかみの存在がとても大きくなっています。こぐまっこ発表会では「三匹のこぶた」をやりました。保育者の演じるおおかみと、子どもたちの演じるこぶたのやり取りがとても面白く可愛いのです。絵本どうりではなく日頃のあそびが盛り込まれた楽しい劇になりました。
後で分かったのですが、があおくんがこっそりこぐまっこ発表会を見に来ていたのです。子どもたちは、「エー、知らんかった」「会いたかった」「こわいねー」とドキドキ・ワクワクしていましたよ。
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