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郷土菓子「おこしもの」


3月3日 はひな祭りです。ひな祭りと言えば、おひなさま飾りに、 ひなあられやひし餅などのお菓子ですね。

 こぐま保育園のあるこの三河地域では、ひな祭り に「おこしもの」というお菓子 を飾ります。みなさんは聞いたことがありますか? 最近は、スーパ等で買うことが多いのですが、以前は、各家庭で作っていました。

 古いお宅にはおこしものの型がまだ大事に保管されていると思います。おばあちゃん、大おばあちゃんと一緒に おこしものをつくってみませんか。
・ひな祭りの郷土菓子「おこしもの」
・おこしものをつくろう レシピ
<更新 2012.03.08/初掲載 2001.02.25>
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  ひな祭りの郷土菓子「おこしもの」



おこしもの、ひな祭りの郷土菓子・おやつ  おこしものは、お餅やお団子の様な、もっちりした 素朴な味のお菓子です。
米の粉を熱湯でこね、鯛などの形をした木型に 入れて形を付け蒸したものです。

 おこしものという名前は、木型からおこして作る 「起こす」から、木型に押し付けてかたどるので 「おしもの」から来たのではと言われています。
作り方も、米粉のかわりに上新粉を使ったり、 生地に色をつける方法以外に、型から出した後、はけを使って色をつけるなど いろいろあります。

木型

木型もおめでたい、おひなさま、鯛、うちでの小槌、やっこさん、だるま・・・
などいろいろな種類がありました。
最近は、ドラえもんなどのキャラクタの木型もあるようですね。

食べ方

・ つくりたて 〜蒸したて〜
  醤油に砂糖を入れた、砂糖醤油をつけて食べます。

・ 飾った後 〜固くなったもの〜
  お餅の様に、網の上で両面こんがり焼きます。
  オーブントースターで焼いてもいいですよ。
  蒸し立てと一緒で、砂糖醤油をつけて食べます。




  おこしものをつくろう レシピ



蒸し立てがおいしい、お米の素朴なお菓子です。ぜひ作ってみてね。
正式には木型を使いますが、家庭でお子さんと作るときは 粘土のように自分の手で形を作ったり、クッキーの型で抜いても良いと思います。

材料

・米粉(上新粉でつくるところもあるようですね)
・色付け用素材  
 食紅を使うのが一般的なようですが、保育園では
 赤(いちごジャム・トマトジュース)・黄(くちなし)・緑(ほうれん草)を使っています
・熱湯

・木型
・木じゃく
・蒸し器

作り方

色の付け方に、色生地をつくり一緒に木型に入れる方法と、 蒸しあがった後、はけで塗り付ける方法があります

<練る>

1 米粉 をボールに入れます。(食べる量ぐらいを適当に)
  生地の硬さを調節するためと、打ち粉用に少し残しておくと良いです。

2 熱湯をそそぎ、木じゃくで良く混ぜます。
  一度に入れすぎると、生地がベチャベチャになります。
  混ぜながら様子を見て、少しずつ加えていくと良いですよ。

3 ある程度、水分がいきわたったら、手でこねます。
  チョット熱いけれど、力を入れて練って練って練りましょう。
  おばあちゃんより「練れば練るほど美味しくなるよ」

4 こねている時、手にベチャベチャくっついてこないくらい、耳たぶくらい
  の柔らかさに調節してね。
  ベチャベチャ手にくっついてくる様なら、最初に少し残した米粉を加えて
  練りなおしましょう。


<色生地づくり>

1「練る」で作った生地を少し取り、色づけ用の材料(または食紅)を少し練りこみ
 ます。パステルの薄い色がついたら、色生地のできあがり。

2 3種類の赤、緑、黄生地を少しだけつくります。


<木型>

1 木型に米粉で打ち粉をして、生地をつめるのですが、
  今回は、木型の上にラップを敷いてつめました。取り出しやすかったです。

2 色生地3色を、各色少しだけ取り、木型の中へ入れます。

3 木型に入る量より少し多めに、白い生地を手に取り、さらにこねます。
  木型の中の色生地の上に、この白生地を乗せ押します。

4 木型の彫ってある厚みより、少し厚めにつくるとおいしいよ。
  おばあちゃんイワク 木型の真中部分が全体より少し厚めだとおいしい

5 木型からラップを外し、さらに生地をラップから外します。


  子どもと一緒にやるときは、粘土のように、いろいろ手で作ってみてね
  ラップを敷いた上に、平たく押し付け伸ばしクッキー型で抜いてもいいね。


<蒸す>

1 蒸し器の水を沸騰させ、蒸気を立てておきます。

2 蒸し器の中に生地を入れ、20分ぐらい蒸します。

3 生地が、少し透明になったらできあがり。


  蒸した後で色づけする場合は、少し冷めてから、はけに食紅を少しつけ、
  塗ってね。



  子育て支援センター ひだまり でも母子で「おこしもの」を作りました。参加したお母さん方の育ったところが県外の方も多いので「おこしもの」がどんなものか分からなかったようです。
 生地を親子で型に詰めて作り、蒸したてを食べました。みんな「おいしい」と食べていましたよ。


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作成:こぐま保育園 ホームページ係