子どもの食器−離乳食を卒業したら

離乳食もそろそろ卒業の１歳頃。
でも、まだまだ上手にスプーンが使えませんね。
この頃には、どのような食器が使いやすいのでしょうか。

食器を買うときの選択の一つとして参考にしていただければと思います。

・子どもの食器−離乳食を卒業したら

子どもの食器−離乳食を卒業したら

材質

子ども用に、プラスチック、陶磁器、ガラスなどの材質で作られた食器が売られて いますね。 子どもには、ある程度重い食器の方が動かず、食べやすいようです。
割れる食器は、乱暴に扱うとすぐ割れてしまうため、大切に扱うことを教える 効果があるようです。思いきって、大人と同じ陶磁器の食器に替えてみませんか。

＜プラスチック＞
食器の裏を見て下さい。ポリプロピレン、ポリカーボネート、メラミンと書かれた 食器をよく見かけると思います。
プラスチックは軽く割れにくいのですが、傷が付きやすく定期的に新しい食器に 替えなければいけません。製造過程で添加剤として使われる化学物質が溶け出す のではと言われているのが気になります。

＜陶磁器、ガラス＞
非常に高い温度で焼いて作るため、化学物質が溶け出すことがほとんどなく、 安心な材質です。しかし、重く割れやすいですね。最近は、陶磁器、ガラスにも 割れにくく強化した、強化磁器や、強化ガラスがあります。

・コレール（耐熱強化ガラス）
割れ難く、すぐれた耐熱性があるので電子レンジでも使えます。
薄く、軽く、床に落としたぐらいでは割れません。

〜　注意　〜
・強化磁器や強化ガラスは、強度を強くしたもので、熱に強い耐熱ではあり ません。電子レンジなどで利用するときには、説明書きを確かめて、 強化耐熱ガラスかどうかを確認してください。

・ガラス食器は、耐熱強化ガラスであっても、小さな傷ができると その傷から一気に亀裂が進み破壊がおこり壊れます。 傷ができた食器はすぐに、使うのをやめましょう。 コレールは、割れることはまれですが、割れた場合に細かい破片が広く広がります。

形

＜コップ＞
取ってが無くて浅い、両手でしっかりと持って飲めるコップがいいですね。
・片手で持つとこぼしやすいので、最初は取っ手が無い方がよいようです。
　取っ手の付いたコップを持つた時には、「両手で持とうね」と片手を添える
　ように教えてあげてはどうでしょうか。
・浅いほうが、あまり傾けずに飲めます。
・底が平らなコップは、ぐらつかずに置けます。

＜お皿＞
お皿の横の面が、底に直角になっているお皿は、スプーンですくいやすですね。
お皿の食べ物をスプーンですくおうとしたとき、横の面がスプーンにあたり、 食べ物がスプーンに乗りやすいようです。
横の面が斜めになっているお皿は、スプーンと食べ物が一緒に横の面を滑り スプーンに食べ物が乗りにくく、食器から押し出してこぼしやすくなります。

あまり軽すぎるお皿は、スプーンですくおうと横の面を押した力でお皿が動いて しまい、食べにくくなります。

　　　食べ物　　　スプーン　　　　　←　　　　　　　スプーン
　　│○→　　　／￣￣￣￣　　　　　＼○　　　　　／￣￣￣￣
横　│＼　　　／　　　　　　　　　　　＼＼　　　／
　　│　￣￣￣　　　　　　　　　　　　　＼￣￣￣
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　　　　　お皿の底　　　　　　　　　　　　お皿の底

　　横の面が直角のお皿　　　　　　　　　横の面が斜めのお皿

＜ご飯茶碗　底が平らで、こんもり＞
底が平らで、こんもりしたボールのような形のお茶碗がすくいやすようです。
・大人が使うお茶碗の形は、お皿と同じようにスプーンに食べ物がのりにくく
　スプーンでご飯をすくおうとした力でバランスが崩れて、お茶碗を倒したり
　こぼしやすくなります。

　　│　　　　　│　　　　＼　　　　　／
　　│　　　　　│　　　　　＼＿＿＿／　　
　　 ＼＿＿＿＿／　　　　　　│　　│
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣
　　こんもりとした形

模様

子ども用サイズの食器には、かわいいキャラクタのついたものが多いですね。

キャラクタの描かれた食器には、
　食べることから気がそれてしまうため、無地や素朴な模様の方がよい
　キャラクタで子どもが喜び、楽しく食事ができる
と双方の意見があるようです。



お子さんのスプーン・お箸の上達度や性格にあわせて、楽しく食事のできる 食器を選んでくださいね。
上手に食べられるようになったら、食器もすこしづつ変えていけるといいですね。