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アレルギー食、アレルギー給食


 最近、「アレルギー」や「アトピー」に苦しんでいる人が増えています。
まれな事ではあるかもしれませんが、学校給食のおかわりを食べ、アナフィラキシーショックで死亡した事故もありました。
 少し前までは、食物でアレルギーになる事や、その食品を食べたことでショック症状により命まで危険になるとは、多くの人が知らなかったと思います。

 小さいころから正しい治療をすると、食物アレルギーは改善させることができます。保育園では給食やおやつを提供しているので、食物 アレルギーへの知識と対応が必要です。こぐま保育園ではアレルギーに対応した給食を提供しており、保護者(お医者さん)と相談しながらアレルギーの改善につとめています。

                                        <更新 2013.03.11/初掲載 2002.08.26>
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  食物アレルギー


食物アレルギーにどう対応したら・・・

 細菌などの悪いものが体に入ると、免疫機能が働いて体を守ろうとします。
食物アレルギーは、ある食物を食べたりして体に取り込むと、悪いものでは 無いのに過敏に免疫機能が働き、皮膚炎やアナフィラキシーショックのような 発作を起こしたりします。
 治療方法の一つには、原因となる食物を除去する食療法があります。 大きくなると改善していくことが多いので、定期的に検査を受け、食べられる 食品を増やしていきます。

アレルギーを起こす可能性がある食物
 アレルギーを起こす食べ物はたくさんあります。
代表的なものに、鶏卵、乳製品、小麦があります。他にも、甲殻類、果物、そば、魚類、ピーナッツ、魚卵、大豆などが知られています。

アレルギー給食

 原因の食物を除去する治療が必要な子どもは、保育園の給食でも除去が必要です。しかし、アレルギーの原因となる食物の種類が多く、一人一人の症状も違うために園での対応も複雑になり、施設によってもかなりの差があるようです。

・保育園の対応方法 大きく、3種類があるようです。
 1.未対応
 2.原因食品の除去
 3.原因食品を除去し代替食品を出す(こぐま保育園で実施)

(^。^: ・栄養だけでなく見た目も大切
 子どもは1歳頃になると、同じ、違うという区別ができるようになります。 自分だけ全く違うものを食べるのは、子どもにとってもちょっとストレスになるので、代替食は、栄養面だけで無く見た目もなるべく似たものにしています。

・保育園での努力  一人一人に合った代替食を考えたり、普通食と別に調理することが必要です。
また、子どもが間違って他の子の食事を食べないように、先生が注意を しなければならず、給食の先生やクラスの先生のかなりの配慮が必要ですが、努力が実って食べられるものが増えることは自分のことのように嬉しいことです。

  こぐま保育園のアレルギー給食



アレルギー対応

 こぐま保育園では、普通食とは別に、ひとりひとりの子どものアレルギーを知り、給食やおやつを作っています。

 同じ卵アレルギーでも食材によって食べられるものと食べられないものがあります。例えば、加工食品は良いが卵そのものはダメ!! 卵黄を加熱したものは良いが卵白はダメ!! など細かいことにもきちんと対応する必要が有ります。ですから、きちんと病院へ行き検査などを行って、医者からの指示に基づいて食事をすることが大切です。

 成長期にある子どもたちに良質の蛋白質が摂取できないことは問題です。素人判断をせずにまず医者と相談し、代替の食材を紹介してもらうことが重要です。こぐま保育園でも医者の診断とアドバイスをもとにできる限り栄養面の補給が可能になるように代替食を作っています。 

アレルギーを持つ子が間違って食べないための配慮・工夫

・食器・配膳
  食器の色を分けて、何のアレルギーかを誰が見ても分かるように記入しています。同じクラスの子ども達も次第に理解できているようで、Aちゃんのはアレルギーだから「違うお皿だよ」などと言っています。子ども達の中で孤立させない保育の配慮が必要だと考えています。

  
        普通食      アレルギー食(卵)   アレルギー食(乳製品)
                    ピンク色の食器    黄色の食器

・食事中
  食べる時は机、いす(アレルギー用)を別にして隣の子との間を少しあけて保育者が入り目を離さないようにしています。他の子ども達とも楽しんで食事がとれるように配慮しています。

 食べ終わった子は、着ている物に食べこぼしが無いか良く見て、保育室全体に散らばらないようにしています。

・アレルギーが改善された子どもも
 ◎怖くてアレルギーのひどかった子も少しずつ食べることができる品数が増え、みんなと同じ食事を食べられるようになった子たちもいます。何よりも医者と保育園(給食室)と親が話し合って進めることが大切です。

 乳児からこぐまっこになったAちゃんは、少しづつ食べれる物が増え、5歳になった時にはみんなと同じ普通食が食べれるようになりました。保議者からは「家では、怖くて食べさせていなかったけれど、保育園で食べられるようになったことで、嬉しさを感じています。」という声も届いています。

・調理器具にも十分な対策が必要
 給食室では食事を別に作り混ざらないようにしています。器具もアレルギー用として専用に使い、作っています。そして、保育室で給食を受ける時は、アレルギー食のメニューを確認し、食べても良いものか確認するなど十分に気をつけています。




作成:こぐま保育園 ホームページ係