赤ちゃんとのやり取りを楽しもう
赤ちゃんは生まれて2ヵ月ころまでの間に音や光、周りの環境を刺激として受け止めながら人として育っていく身体の土台を作っていきます。
1〜2ヵ月頃は光(明るい光、色、優しい光)に反応します。そして抱っこされると泣きやんだり安心した表情をみせます。3ヵ月頃には鼻から出ていた音声が結びついた発生が喉からも出るようになり、母音に喉子音が結びついた発声をします。
3ヵ月頃には、赤ちゃんは泣き声でなく、「アー」や「ウー」など喃語といわれる声を出すようになります。そうしたら私たち保育士もその赤ちゃんの言葉をまねて、「そう、アーアーね」とか「ウーウーも言えるね」など、赤ちゃんにまねて言葉を返しながら笑顔を返します。すると赤ちゃんも喜んで、また「アー」と言いながら見つめ返してくるでしょう。
この「語りかける、語り返す」「見つめる、見つめ返す」「笑いかける、笑い返す」というやりとりを赤ちゃんの時にたっぷりしてください。これは赤ちゃんにとって、コミュニケーションのはじまりですし、これから子どもにとって大事になってくる「しっかり見つめる」「しっかり聞き取る」力を身につける土台となるものです。
一方、お父さんやお母さんになりたての人も、赤ちゃんとのやり取りを通じて、「子どもをしっかり見る」「子どもの言うことをきちんと聞く」ことができるようになり、子育てがとても楽しくなりますよ。
赤ちゃんそれぞれに個性があり、必ず育児書の通りに発達していくとは限りません。いろいろな赤ちゃんがいます。また、はじめて赤ちゃんを育てるのは不安も多いことでしょう。あれもしなきゃこれもしなきゃということはちょっと脇において、ゆったり赤ちゃんの顔をながめながらわらべうたを歌ってみたりしてくださいね。
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