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歩行器


子供のカット
最近「赤ちゃんに歩行器は良くない」という話を聞きます。
でも、私たちの子どものころからあるあった育児用品です。
<更新 2004.04.01/初掲載 2001.10.02>

子供のカット

歩行器




何のために歩行器を使う?

歩行器を使っている、使った人から良く聞くのは、

・赤ちゃんが喜ぶから
赤ちゃんは歩行器に乗せると、ねんねの時より高いところから見られるので いろいろなものが目に入ったり、好きなところへ簡単に動いて行けるので うれしそうに乗ります。

・歩行器に乗せると早く歩けるようになるから

・子どもから目と手が離せる
食事や洗濯などの家事をする間、赤ちゃんを歩行器に乗せておけば 手が離せるので便利。

歩行器を薦めない理由

お医者さんや育児関係者は、 大きく2つの理由
・赤ちゃんの成長に良くない。
・事故が多い
のため使わないほうが良いと言っています。

赤ちゃんの成長への影響

歩行器の仕組み
歩行器は、赤ちゃんが座ってのっています。 床を足のつま先で少しけることにより車輪が回り、す〜っと動いていきます。

赤ちゃんの成長
赤ちゃんは、ハイハイ、おすわり、つかまり立ち、伝い歩き、歩くと、 順に成長していきます。一つ一つの段階でいろいろな体験をしながら 発達段階に必要な筋肉、バランス感覚などを身につけているのです。

早くハイハイしたとか、歩いたとかよりも、各段階で十分に発達してい ことの方が大切なのですね。

成長への影響
・歩行器は、赤ちゃんが座って乗るため、お座りができないと乗せられません。 ・赤ちゃんが立つには、立つのに必要な筋肉が付かなければいけません。
体に立つ準備ができていないのに早く歩かせようとすると、体に負担をかけ 無理をさせてしまうようなのです。 歩行器に乗っていても、歩くために必要な筋肉やバランスは身につきません。

歩き方への影響
歩行器は、つま先の少しの力で簡単に進めます。歩き初めた時に、足の裏が しっかりと台地につかない 宙にういたような歩行になってしまい 歩きはじめのころの怪我にもつながるのだそうです。

歩行器の事故

歩行器に乗っているとき、転倒して頭を打つケガが多いようなのです。
ちょっとした段差にひっかけ、歩行器が傾いて中から落ちたり、 自分で歩行器から出ようとして落ちたりして、頭を打ったり、足首をひねったり することがあります。
また、玄関などへ歩行器ごと落ちることもあります。

歩行器よりもハイハイをいっぱい

歩行器を使って無理に立たせたり、歩かせたりする必要も無いし、 成長を促して早く歩けるようにもならない。 親の目なしに 安全にも遊べません。 歩行器を使う必要は無いように思えます。

赤ちゃんにとって、ハイハイはとっても大切です。
自分の力で体を動かすため、手足、腰、背、腕などを使い、全身の力がつく とても良い運動です。
大人の方も、腹ばいをしてみてください。子どもがどれだけ大変な運動を しているかがわかると思います。
歩行器よりも、おもいっきり体を動かしてハイハイさせませんか。

とは言っても、子どもが喜ぶから、家にあるから使いたいという場合は、 悪い点を十分に理解して、できるだけ使う時間を短くし 親の目がいつも届くところで使いましょう。
そして、ハイハイも いっぱい しましょうね。


(^。^: おじいちゃん,おばあちゃんなどは昔の子育ての時の記憶がある らしく歩く練習になると歩行器を進められたこともありましたが・・
部屋が狭いので歩行器で歩きまわる程の場所がありません。 そんな狭い部屋も子ども達はハイハイですいすいとすり抜け自由に動き回って いました。歩行器は必要ありませんでしたよ。
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作成:こぐま保育園 & 父母の会